「全ファミ。」ブログ編

竜王が竜王の城から出られない理由

 以前に、竜王が魔物達を召喚する理由を推測した。今回は、竜王が魔物達を召喚せざるを得なくなった理由……すなわち、竜王が城の外に出られない理由を考えてみよう。
 ロトの子孫が旅立つ前、竜王はラダトーム城から光の玉を奪っている。光の玉は、竜王の母である“竜の女王”から光の勇者に渡されたものだ。竜王にしてみれば、母の形見を取り戻しただけにすぎないのだ。
 ここで1つ疑問が浮かぶ。ラダトーム城から光の玉を奪うだけでよかったにも関わらず、なぜ竜王はローラ姫も一緒にさらったのだろうか。しかも不思議なことに、せっかくさらったローラ姫をラダトーム王との交渉材料に使わず、あまつさえ、居城から離れた洞窟内にかくまっておく始末。本題から離れるため深くは触れないが、ローラ姫は竜王にとって悩みのタネだったようにも思えてしまうのだ。
 話を本題に戻そう。光の玉は、「大きな力を封じる」ためのものだ。ゾーマが生きていた当時、光の玉はゾーマの大きな力を封じた。当然、ラダトームの王達が光の玉を保管していた頃、光の玉はその役割を果たすことはなかっただろう。ゾーマのような大きな力を持つものがなかったはずだからだ。しかし、竜王が光の玉を奪い返した時、光の玉は再び「大きな力を封じる」効力を発揮したのではないだろうか。すなわち、光の玉が、アレフガルド最強の竜王を彼の城に封じこめたのだ。
 皮肉である。みずから取り戻した光の玉によって、竜王軍最強の兵力……竜王自身が封じられてしまったのだから。しかし、自らが封じられているにも関わらず、竜王は光の玉を手放さなかった。竜王がアレフガルドで勢力を強めれば強めるほど、光の玉がより強く働く。結果として自身をより封じ込めることくらい、竜王も分かっていたはずだ。光の玉をラダトームに戻せば、ロトの子孫が現れる前にアレフガルドを支配することさえ可能だっただろう。
 それでもなお光の玉を持ち続けたのは、竜の女王に対する深い想いだったのではないだろうか。竜の女王は、竜の一族の長でありながらも、人間界を支配しようとしたゾーマを倒すため、人間である光の勇者に力を貸した。亡き母の慈愛ともいうべき深い愛情を、竜王は光の玉を通じて感じていたかったのかも知れない。

テーマ:ドラゴンクエスト - ジャンル:ゲーム

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