「全ファミ。」ブログ編

チョイスゴコンピュータ開発者インタビュー ~ファミコンソフトを手作りしたツワモノ~

ファミコンで動く本物のファミコンソフトを遊びたい! そんな思いでファミコンカセットを実際に作ってしまっている方たちにインタビューをしてきました。(インタビュー:恋パラ支部長、インタビュー場所:六本木 ワンナップゲームズにて)

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インタビューに登場する方たち

関さん:携帯アプリのチョイコンシリーズをリリースし続けている開発会社ワンナップゲームズの社長さん。
79大好きさん:ファミコンで動くチョイコンソフトをいっぱい作った人。職業はヒミツ。
黒柳さん:チョイコンとレトロゲームを作りたくてワンナップゲームズで働き始めてしまった人。今回はちょっとだけ参加。

■チョイスゴコンピュータとは?■
ワンナップゲームズが開発する「新しい8bit風ゲーム」。ファミコンのゲームやその環境までもできる限り再現しまくった携帯用アプリゲーム。NTTドコモおよびソフトバンクモバイルでダウンロード可能。詳しくは「チョイコン」で検索!

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■普通に考えても逆に向けますよ■

―――カセットを作ろうと思ったきっかけは、『Mr.スプラッシュ』※1ですよね?
79大好きさん:そうですね。元々CS放送を観ていましたので、DVDを購入したら店舗限定で基板とROMが付いていました。さらにDVDにはプログラムのソースも入っていまして、それを見て自分で作ろうと思ったのがきっかけです。それで、中古ショップに行ってカセット制作に使うためのカセットを買いあさりましたね。
―――あはは、ベージュ色の某カセットですね。
関さん:イベントで配布されたあのROMは、「自分で作ってよいよ」という趣旨で配布されていたんですよね?
7:そうですね、実際に基板へハンダづけして作ってみましょう、ということで。
―――確かに、実際に『Mr.スプラッシュ』のカセットを作っている人に会った頃があります。それで、一発目に『忍者カイ』を作ることになったんですよね。
7:『カイ』より先に、実験としてあるカセットを作ったんですよ。ちょっとした落ちものパズルで。
―――制作はやはり苦労しましたか?
7:ROMとかかなり駄目にしましたよ。最初はカセットを作るためのマッパー(基板の種類)とかがまったくわからなかったので、マッパーが対応していないカセットを無駄に買ったりとか。最初、ROM自体の値段もわからなかったので、このROMは1つ500円くらいしましたからね。
―――それは高いですねえ。
7:だから初期投資額はかなりかかっちゃってますよ。数万レベルですかね。ROMをつけるための基板とか。ROMを焼きこむためのROMライターも買いましたし。
―――阿佐ヶ谷で私が開催したファミコンイベントで持ってきてもらってましたね。
7:ライターは4万くらいしてますね。あとはROMの中身を消すためのROMイレイサーや、ハンダごてと自動ハンダ吸い取り器。ROMやら基板やら諸々を合わせたら10万は超えてますね。

―――おお、初期投資としてはかなりかかってますね。それでカセットを本格的に作りはじめた。
7:チョイコンの中でどれができそうなのか調べました。それで出来そうだったのが『カイ』と『リバーシ』『ドキドキ大リーガー』の3本。ただ、『リバーシ』はデータをもらっていなくて、『大リーガー』はキャラが大きかったので難しい。で、『カイ』なら何とかできそうだなという感じで作り始めたんですよね。

関:最初はファミコンカセットを作りたいなという感じだったんですよ。『Mr.スプラッシュ』に特典でカセットがついているのを知って、「できるんじゃん! なんだ作れるんじゃん! 頑張れば作れる範囲なんだ」ってのがありましたね。

ALIM00711.jpgALIM00651.jpg
カセットのみならず、パッケージや説明書まで作ってしまうノリのよさ。
ちなみに私のは限定版なのでゴールドカートリッジだ!


―――なるほど。『カイ』はシンプルなゲームですよね。
関:79さんには悪いのですが、『カイ』は元から大したゲームじゃないですからね。
―――うはは(笑)
関:安く作ると言いますか、チョイコンのゲームを改良しようと。元々はプレゼント用のただゲームを作ろうと思っていたんですね。だから安く流用で作ろうとしていたんですが、それだけだと能がないのと、絵を描くのも大変だということで、ドット絵が楽な『カイ』を選びまして。
―――(笑い)

忍者カイプレイ中
流れてくる雲に飛び移りながら延々と進み続ける

関:ゲームはどうでもよくて、あくまでファミコンにカセットを挿すところまでできればあとは知らんというか。ただ、もとのゲームはちょっとなんだかな…という部分があったので、遊べるように難易度の調整とかをしているんですね。それをベースにして作っているので、ベンチマークというか始まりです。
―――でもそのわりに『カイ』はけっこう遊べますよね。
関:それはやっぱり魂を込めてますから。
―――うはは、魂ですか。
関:二人用の殺し合いではちゃんと2P側が不利になる。
―――(爆笑)あれは対戦では必須ですよね!
7:あれはたまたまじゃないんですか?
関:たまたまじゃないですよ、2Pは不利にしましょうって言ったじゃないですか。普通に考えても逆に向けますよ。
―――普通ですか(笑い)あえて不利になっているんですよね。『ポパイの英語あそび』からそれですよ。ブルートは絶対不利という。
関:あと、連打する場所を用意しとかないと。
―――(笑い)確かにお約束にあふれてますよね。

忍者カイ2Pスタート
自分の向いている方向に手裏剣を撃つことができるのだが、ゲーム開始直後、2Pはそっぽを向いている。

忍者カイ2Pスタート後
そのため、ゲームスタート後から一方的に2P側を攻撃することができてしまう。この仕様を駆使して初心者を屠りまくった大人げないチョイコン名人が私だ。

―――
その2に続く

※1

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