「全ファミ。」ブログ編

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『ロマサガ2』のひらめきはなぜ電球なのか。 その2

『ロマサガ2』のひらめきはなぜ電球なのか。 という記事を1年ほど前に書いた。しかし、「なぜ電球が光ると気持ちよいのか?」という回答は出せずじまいだった。
ところが、昨日、雑誌「BRUTUS」の最新号“プレステのトリセツ”を読んだところ、その回答が載っているのを見つけてしまった。もちろん即買いして、その記事をじっくりと読み込んでみた。

Q:なぜ、脳はゲームを「面白いと感じる」のでしょうか?
A:「わかりません。強いて言うなら“人間の脳がそうデザインされているから”でしょうか」


そう応えるのは脳科学者の池谷裕二氏。氏は「考える」というテーマのインタビュー内で、「ゲームに熱中している時、脳の中では何が起きているのでしょうか?」という質問に対し、このように答えている。
(文中のアンダーバーは筆者がつけくわえている)

 ところがサルに、「ランプをつけてからエサを与える」という行為を繰り返していると、、エサ自体ではなく、ランプがつくことに快感を覚えてしまう。この、本来喜ぶべきポイントが別のことに移ってしまうことを、「価値の転移」と呼んでいます。脳はこの転移を、軽々とやってしまう特徴があるのです。

つまり、我々の頭の中では価値の転移が起きており、電球がピコーン! と点灯するだけで、脳が勝手に喜んでしまうわけだ。電球の謎を解き明かすのがランプの話、というのはできすぎだが、だから我々はひらめきを求めてひたすら戦いを繰り返してしまうのだろう。
さらに、氏はこんなことも述べている。

 次に、「ランプがつくとエサがもらえる」確率を変えると、どうなるか。10%だと確率が低すぎてランプ自体には喜ばなくなります。確率を高くすると、今度はそれが当たり前となり、これまたいずれ喜びがなくなります。 

そうそう、そうなのだ。『ロマサガ2』は、自分よりも何段階分か強い相手と戦うと、技をひらめきやすいというクセがある。ひらめきを狙って強敵と戦い続けていると、技は確かに覚えやすいのだが、ひらめきの興奮は薄まってしまうのだ。まさに池谷氏の言うとおりではないか! 
『ロマサガ2』では、比較的ゲーム序盤に技を覚えやすい。これはつまり、プレイヤーに“ランプがつくとエサがもらえる”という喜びを覚えさせておいて、最後までゲームを続けさせようということだろう。
『ロマサガ2』の電球がつくとなぜ嬉しいか。それは、制作者が、プレイヤーの脳に価値の転移を発生させているからなのだ。プレイヤー心理を操るなんて生易しいものではなく、脳からコントロールしてしまう。そうすることで、『ロマサガ2』の魅力にずっぽりハマり、私のようにカセットを4本も5本も買うようになってしまうのだろう。


……というようなことをゲームボーイ特集の某記事で書いたら、「わかりにくい」という駄目出しが出た。ちぇっ。でも引き下がらないぞ!


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