このジャンケンマシンに勝つためにはどうすればよいのか。
理屈上では他愛がない。60分の1フレーム以下の動きでじゃんけんの手を出せばよいのだ。しかし、ゴルゴ13か範馬勇次郎あたりでもない限り、そのような人間離れしたことはできないだろう。ならば、コンピューターが計測している点をずらすのはどうだろうか。すなわち、関節はずしの技術で、観測しているポイントの形状を変えてしまえばいいのだ。しかし、関節をはずした状態でじゃんけんの手が作れるのか、はなはだ疑問ではあるが。
ただ、一回きりの勝負ならば、もしかしたら勝てるかもしれない。その方法はずばり、これだ。

小学生並みのイチャモンか、ルパン三世の抜け道トリックみたいなものだ。しかし、ゲームのバグを出す話で書いたとおり、バグ出しというのはこういう発想で行うので、デバッガーにはこのくらいしか思いつかないのも事実である。ただ、この形状も認識されていたら勝ち目はないが。
と、記事をアップした後に1つ思い出したことがある。テレビの中では、ジャンケンマシンが「最初はグー」という掛け声を出しており、対戦者はすべてそれにしたがってグーを出していた。ここに攻略の鍵がありそうだ。ジャンケンマシンは、カメラで人の手を撮影し、それを観測する。そのため、最初から手の形をチョキやキツネにしておくとか、コンピューターに観測できないように手を裏側に向けておくのも有効なのかもしれない。
で、「ジャンケンマシン」をネットで調べようとしたところ、Javaスクリプトで組まれた別の「じゃんけんマシン」を見つけてしまった。はっきり言うと、コイツにはどんな手も通用しない。リンク先にはほとんど勝てないだろうと書いてあるが、本当に惨敗した。チョキだけを10回連続で出したのに、10連敗されられたほどである。多少ジャンケンが強いとか、相手の手が読めるとか、確率論を学んだとか、天運をつかんでいるとか、賭博黙示録のカイジ本人だとか、そういう人でもおそらく勝てないと思われる。
ジャンケンといえば、『アレックスキッドのミラクルワールド』でボスとのジャンケンに勝つにはテレパシーボールが必要だった。じゃんけんマシンに勝つには、プログラムソースの穴を見つけるくらいしかないだろう。まさにデバッガー殺しである。
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ゲームのバグを出す話
ゲームのバグだしについて考える。
レースゲームでバグを出す話
『F1レース』で基本的なバグ出しをしよう。
デバッガーに向く人、向かない人
じゃんけんマシンが史上最強すぎる件
バグ出しを暮らしに生かす話
ロマサガ2のひらめきに思うこと