今回は、ゾーマが支配していた頃のアレフガルドを振り返ってみよう。この時代のアレフガルドにも、当然モンスターが存在している。竜王時代のモンスターよりも遥かに強力なモンスターたちである。もっといえば、竜王自身よりも強力なモンスターも跋扈していた。たとえばキングヒドラだ。彼は攻撃力、防御力に優れたモンスターであり、そのHP回復能力は極めて高い。ロトの子孫が1人で戦っている限りにおいては、まず勝つことができないだろう。
竜王が、キングヒドラを初めとするゾーマ時代の強力なモンスターを召喚したとする。このとき、アレフガルドの歴史は確実に変わっていたはずだ。なぜ竜王はそうしなかったのだろう。自分よりも強力なモンスターを召喚することで、自身の立場が危うくなるのを恐れたためか? しかし、その理由は考えにくい。竜王と彼が呼び出すモンスターたちは、軍としてのまとまりに欠ける。が、竜王の命令を忠実に護っており、彼らは派遣された地域から出ることがない。つまり召喚さえしてしまえば、竜王はモンスターたちをコントロールすることができるのだ。竜王はゾーマ時代の強力なモンスターを召喚しないのではなく、何らかの理由で召喚することができないと考えるべきだろう。その理由はなんだろうか。
ゾーマが支配していた時代、アレフガルドは闇の世界だった。ゾーマは闇の力を持つ。ゾーマが支配していたからこそ、アレフガルドは闇の世界たりえたのだろう。ゾーマが光の戦士に倒された後、アレフガルドに光が戻ったのが何よりの証といえる。
この闇の力こそ、竜王や彼が支配するアレフガルドに足りないものではないだろうか。闇の力がないから、アレフガルドに光が満ちあふれているから、竜王はゾーマ時代のような強力なモンスターを召喚できない……。そう考えると納得がいくのだ。逆に言えば、闇の世界で強大な力を発揮していたモンスターは、光にあふれたアレフガルドでは活動することができないということになる。光の勇者ロトがアレフガルドに光を取り戻したとき、闇の世界の住人であるモンスターたちは、彼らがもともと住んでいた世界へと帰っていったのだろう。
かくして竜王は、光のあふれたアレフガルドで活動可能なモンスターだけを召喚していたことになる。しかし、当然のことながら彼らは闇の力の庇護を受けていないのだ。竜王時代のモンスターがゾーマ時代のモンスターより弱いのは、闇の力が欠如しているからなのかもしれない。
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